加齢や紫外線、女性ホルモンの影響など、さまざまな理由でできてしまうシミ。できるだけ時間もお金もかけずに気になるシミが消せたら(薄くできたら)こんなに嬉しいことはないですよね。
多くの方は美白化粧品を使ったりサプリメントや医薬品を服用することでシミ対策を講じていることと思いますが、このような主に自宅でできるセルフケアの場合、当然ですが改善までにある程度の時間がかかってしまいます。
さらに、シミの種類や状態によっては長い年月がかかったり、場合によってはセルフケアではどうしようもない段階まできてしまっているという方も。
このように「重症化」してしまったシミを改善したりできるだけ早くシミをなんとかしたい!という方におすすめなのが、美容皮膚科(クリニック)での治療です。
ここではシミをできるだけ確実に、そしてできるだけ早く消す方法としてのクリニックで行う治療について解説しています。
美容皮膚科ならシミが確実に消える?
まず最初に誤解のないようにお伝えしておきますと、皮膚科でレーザーなどによる治療を行えばどんな種類、状態のシミも100%治る(消える)のか?というとそれは正しくありません。やはりそれはシミができてからの年月や状態、種類によっては完治しない可能性も考えられるからです。
とはいえ自宅でのセルフケアに比べるとその可能性は高まりますし、より多くのシミのパターンや状態に対応することが可能です。
美容皮膚科(クリニック)での治療方法
クリニックで行うシミの治療には一般的に知名度の高い「レーザー治療」のほか、近年では「光治療」という方法もあり、クリニックやシミの状態などによって用いられる方法が異なります。
レーザー治療
一般的に多くの美容皮膚科でシミの治療に用いられるのがレーザー治療です。レーザー治療はセルフケアと比べて即効性やよりきれいにシミを消すことができるという点において高い効果を実感することができます。
レーザー治療はレーザーを照射してシミを破壊することで短時間でシミを効果的に消し去ることができますが、シミの濃さや状態、種類によっては複数回の治療が必要だったりあまり効果を得られない場合も考えられます。
また、レーザーにもいくつかの種類があるのですが、より確実に効果を実感するためにはシミの症状にあったレーザーを選ぶことが重要です。
もちろん治療の前に行うカウンセリングによってドクターから最適な治療法を提案してもらえますので、まずは自分の考えや希望を伝えて相談に乗ってもらうことが大切です。
レーザー治療の内容や注意点
シミ消しを行う=シミの部位を焼くことでシミを消すという方法であるため、実際のところ施術の際はチクチクとした痛みを感じることもあるでしょう。とは言え、シミの大きさにもよりますが、大きさが小さめのシミの場合は、軽い痛みですむことが多いでしょう。そのため、痛みに不安を抱えている方もそこまで心配しなくても大丈夫です。
シミ消しのためにレーザー治療を行った後は、施術部位はかさぶたになります。このかさぶたは自然に剥がれるまでそのままにしておきましょう。ここで無理にかさぶたを剥がそうとすると余計に色素沈着して跡が残ってしまう可能性があります。また、自然に剥がれるには10日ほどかかりますが、その際は紫外線を浴びるのはNGなので外出は控えるようにしましょう。
また、レーザー治療後に炎症後色素沈着が起こることがあります。この炎症後色素沈着が起こるとシミが濃くなったように見える場合があるので注意しましょう。そのためシミ消しを行う場合は季節も検討するべきであると言えます。
レーザー治療が向かない人もいる?
稀にですが、シミの種類や肌の状態、肌質によってレーザー等による治療ができない場合もあります。
一般的な肌質の方であれば治療可能であっても、お肌が極度に乾燥していたり極度の敏感肌であるといった、そもそもお肌のバリア機能がない方はレーザー治療を行うことで痛みや赤みが生じやすいため、クリニックによってレーザーによる治療が受けられない可能性もあります。
もちろんこれはカウンセリングの段階でわかることですので、レーザー治療が難しい場合は自分に最適な他の治療法を提案してもらえるでしょう。
レーザー治療の種類
QスイッチYAGレーザー
レーザー治療とひとくちに言っても、シミの種類やできた原因によって使用する機械は異なりますが、最近では主に医療用の「QスイッチYAGレーザー」という機器を使用して治療を行うクリニックが多いようです。
この医療用QスイッチYAGレーザーは2つの波長を持つことで一般的なシミはもちろん、ほくろや入れ墨を消すこともできるほどの効果を期待できるほか、短時間での治療が可能というのも嬉しいポイントです。
すぐにでもシミを消したい、治療効果を実感したいという方の多くがこの機器を使っての施術を受けています。
気になるレーザー治療の価格相場は?
クリニックにおいて美容目的で行うシミ消しについてはすべて保険適用外の自由診療となるため費用は各クリニックによって異なります。費用の相場はシミ1ヵ所あたり3000~5000円くらいのケースが多いようです。
レーザー治療のメリットとデメリット
光治療
光治療は特殊な光をあててシミを改善する方法で、レーザーと比べてほとんど痛みを感じないという特長があります。
レーザー治療はちょっと抵抗がある。。。という方にもおすすめの治療法です。
光治療の種類
光治療のメリットとデメリット
クリニックで行うシミ消しのメリットやデメリット
シミを効果的に、そして即効性のある治療を求める方は、クリニックでのシミ消しをおすすめしますが、このクリニックでのシミ消しにはメリットやデメリットは存在するのでしょうか?
ここからは、クリニックでのシミ消しのメリットやデメリットをみていきましょう。
〇メリットは?
①効果的にすぐにシミを消すことができる
シミをすぐに消したいと思っている方については、即効性があるため、効果的にすぐにシミを消すことができます。
②美白化粧品を使用し続けることを考慮すると安価ですむ
一気にシミを消すことができるため、美白化粧品を継続して使用するよりも費用が安くすむことが考えられます。
③短時間で済む
短時間で施術を終えることができるため、とても手軽に施術を受けることができます。
〇デメリットは?
①副作用の可能性がある
シミの種類や状態によりますが、最適な治療を行わなければ今よりもシミが濃くなってしまうリスクも少なからず考えられます。
②施術後のアフターケアが必要
施術後は紫外線からお肌を守るだけではなく、お肌の摩擦を軽減させなければ再び色素沈着を起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。就寝時に使用する枕とお肌が摩擦を起こしシミを濃くしてしまうこともあるため施術後は特に注意しましょう。
③シミを消しても再びシミになることがある
一度レーザー治療を行えばその後絶対にシミができないという保証はどのクリニックにもありません。そのため、レーザー治療はあくまで現在できているシミを消すための施術ですが、お肌のターンオーバーが正常になされておらず加齢とともにケアを怠ったためにシミができてしまうこともあります。
そのため一度シミが消えたから今後はシミができることはないという保証はありません。
④場合によっては費用が高額になる
シミのできた箇所が複数箇所に及ぶ場合やシミの大きさが極端に大きい場合など、施術内容によってはその費用が高額になる可能性があります。そのため、シミの量や大きさによってはキャンペーンを開催している期間を利用するなど、賢くクリニックを選ぶことも大切です。
あとがき
できてしまったシミを確実に消す方法として、クリニックでのシミ消しについて、その内容や費用、メリットやデメリットなどあらゆる情報をご紹介しましたが、いかがでしたか?実は、すでにお肌にできてしまったシミは、美白化粧品を使用してもなかなか簡単に消すことは難しいようです。とは言え、美白化粧品には、これからできてしまうシミを予防する効果があるため、ぜひ継続して使用していただきたいと思います。
また、シミによってはレーザー治療が効果的である可能性もあります。その場合、クリニックでのレーザー治療を検討しましょう。施術後は紫外線から施術部位を守る必要はありますが、効果的にシミを消したいと思う方は、ぜひ一度、クリニックでのカウンセリングを受け、レーザー治療を受けてみられてはいかがでしょうか?
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